みなさんは、困ったことがあって、
誰かに相談したら、一気に解決した!
そんな経験したことはありませんか?
私は今までに、様々なそのような体験をしましたが、
ここ最近では、「引っ越し」をした時に、
その力の凄さを改めて感じました。
この度の引っ越しでは、様々な諸事情がありまして、
新築の家を購入したのですが、ざっ~とあげただけで、
様々な所に、様々な相談をしました。
・引っ越しした方が良いのか? そのままの家に住んだ方が良いのか?
・新しい家は賃貸が良いのか? 購入した方が良いのか?
・この辺りの一戸建ての相場はいくらなのか?
・住宅ローンはどうやって、どこの銀行のローンを組めば良いのか?
・引っ越し業者には、どこまでお願いするプランが良いのか?
・エアコンは新たに購入した方が良いのか?今のを持って行って取り付ける方が良いのか?
・インターネット回線の引っ越しはどうしたら良いのか?
・様々な住所変更等の手続きはどうしたら良いのか?
・住宅ローン減税の届け出はどのようにしたら良いのか?
これら全てを、誰にも相談せず、私一人で行うことは
間違いなく不可能でした。
よく周囲の人から驚かれるのですが、
実は上記の工程を、私が引っ越ししようかどうしようか悩み始めてから、
約1ヶ月とちょっとで全てを完了させたのです。
これは、間違いなく、「相談できる人・所」があったからです。
それぐらい、「相談」って凄い力があると私は思っています。
福祉の現場では、相談は日常茶飯事
私たち福祉人には、「相談」というワードは、とても身近です。
職種としても、
私は現在、相談支援専門員ですし、
特養やデイサービス等には、生活相談員という人がいますし、
地域包括支援センターや、ケアマネジャーの業務の多くは、
「相談」です。
また介護職や生活支援員の業務中には、
利用者さんや、ご家族から様々な相談を持ちかけられるでしょう。
またスタッフ間でも、支援方法等の相談は、
日々行われていますよね。
ということは、福祉人にとって
「相談力」とは何か?をしっかり理解し、
その力を磨くことは、間違いなくパワーアップに繋がります。
相談の目的を定義すると
デジタル大辞泉
相談とは、問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること。
また、その話し合い。
ここで大事なのが、「問題の解決」ということだと思います。
相談は、1人ひとりが抱える問題を、なんとか解決したいからするのです。
私たち福祉人が専門職として、相談を受ける場合、
相談しに来た人が、私たちに相談する前に困っていたことが、
相談した後で、解決していなければ、相談を受けたことにならないのです。
厳しいですね。
問題が解決するとはどういうことか?
では、「問題が解決する」とは具体的にどういうことでしょうか?
私は次の2つが「問題が解決した」にあたると考えています。
1つは、困っていた事象が解決することです。
これは分かりやすいですね。
最初に書いた私の引っ越しの例で言えば、
住宅ローン減税の申請方法を、税務署に相談することで、
そのやり方が分かり、無事解決したのはそれにあたります。
問題の事象や環境が変化したのです。
2つ目は、相談したことで、事象は特に変化しませんが、
相談した人の「気持ち・心」が変わることです。
私の引っ越しの例で言えば、
引っ越ししようか、このまま今住んでいる家に住み続けようか迷った時に、
両親や家族、友人等に相談しました。
相談した結果、周囲で起きていることは何1つ変わりませんが、
私の気持ちが、「よし、引っ越ししよう!」と決めることができたのです。
問題に対する気持ち・心が変化したのですね。
これら2つの問題の解決を、私の専門である障害福祉サービスで考えてみると、
急に障害を負ってしまった1人暮らしの方が、
家の中の掃除や調理、買い物等に困っていたとします。
1つ目の解決方法は、相談支援専門員に相談した結果、
ヘルパーさんに家事援助を依頼することができて、
困っていることそのものが解決した。 ですかね。
では2つ目の解決方法はと言うと、
家事をすることには困っているけど、
相談支援専門員に相談したら、
「確かに家事は大変だけど、今までより少し時間をかければ自分でできるし、もう少しこのまま頑張ってみよう!」 と、思えた。 ですかね。
ヘルパーさんが来てくれるようになるわけでもないし、
周囲の状況は何も変わらないけど、
自分の気持ちが変わって、問題が解決しているのです。
つまり、相談したことによって、
「周囲の環境・事象」 又は 「相談者の気持ち・心」 を変化させ納得することが、
問題を解決したということなのです。
とても厳しく感じるかもしれませんが、
私たちが相談を受けたことで、
利用者さんが納得できるような変化を提供できたのか?
専門職として、その都度その都度、検証する必要があるのでしょう。
相談力に関する本の紹介、そして次回
私は相談支援専門員として勤務していますし、
福祉事業所のコンサルタントや研修講師をしていましたので、
「相談」を数々お受けします。
そのため、「相談」に関する本を数々読みました。
その中で、この本が体系的に分かりやすくまとまっているな~
思ったのが ↓ です。少し古い本ですが紹介しておきます。
(↓は私のアフィリエイトンクが貼ってあります。リンクを踏みたく無い人は、GoogleやYahooの検索又はamazonや楽天のサイトから検索してください。)
このブログに書いたことの多くは、↑ の本の影響を受けています。
次回以降のブログでは、
問題を解決する「相談力」を身につけるには、
どんな力が必要なのか? どんなことに注意すれば良いのか?
もう少しまとめてみたいと思います。
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