忙しい福祉の職場、勉強会は、やった方が良いとは思っているんだけど

チームづくり

やらないより、やった方が良いと分かっているけど、
なかなかできないのが職場内での勉強会や研修会です。

実は私が所属している事業所でも、長いことそうでした。
思いたった時や、やる気がある時に、とりあえず1回やるのですが、
その後、忙しかったり、忘れてしまったりで、
自然消滅していたことが何度あったことか(泣)
1度や2度じゃありません。

勉強会や研修会って、どうしても
今すぐやらなければならないことではないので、
(緊急なことではないので)
ついつい後回しになってしまうのです。

しかし、最近はしっかり続けられるようになりました。
今回のブログでは、その全貌を明らかにしたいと思います。

スタッフ全員と勉強会の目的を共有した

勉強会や研修会の目的は、何と言ってもスキルアップです。

福祉の仕事をしていく上での商品は、
間違いなくスタッフ1人ひとりですから、
その商品品質の維持や向上無くして事業運営はできません。

一昔前は、スキルアップは、個々の裁量に任されていて、
業務外の時間を使って、自分自身ですることが当然なような
風潮の事業所もありましたが、昨今の人手不足な世の中では、
完全に、スタッフがスキルアップする・しないの責任は、
事業所にあると私は考えます。

よく、「人がいなくて勉強会なんてやっている暇は無いよ」
という言葉も耳にしますが、

とっても厳しい言葉かもしれませんが、
勉強会等をやらない事業所だから、人手不足なのかもしれません。

私は、定期的に、その技術や能力を高めたり、
検証したりする時間が業務内に必要だと考えます。

また、多くの事業所にとって昨今の課題は、
コロナ禍によるスタッフ間のコミュニケーション不足です。

休憩中に雑談することは減り、
飲み会等は皆無です。

以前は、いつの間にか自然とできていた、
スタッフ間の意思疎通が、今はできません。

だとすれば、これも業務時間内に、
感染対策をしっかりした上で、そのような時間を
作る必要があるのではないでしょうか?

このように、私が実践している勉強会には、
1スキルアップ 2コミュニケーション
という2つの目的があります。

これらの目的をスタッフ全員と
常にしっかり共有しています。

そもそも勉強って???

勉強って色々と定義があると思いますが、
私はインプットとアウトプットの繰り返しだと思っています。

学びたいことを、何らかの手段によりインプットして、
それを仕事や私生活でアウトプットする。

すると、また足りないことがわかるので、
またインプットする。

この永遠の繰り返しが勉強だと思っています。

しかし、よく陥りがちなのが、
インプットはするけれど、
アウトプットをしなかったり、
アウトプットが足りなかったり・・・
ちなみに私自身はこの傾向があると自己覚知しています。

そんな私が、約15年ぐらい前に気がついたことが、

「アウトプットするからインプットできんだ!」ということ

そのきっかけは、ケアマネジャー試験だったのですが、
仕事しながらの試験勉強に、なかなか時間が割けなかった私は、
様々な重要事項を覚える(インプット)より先に、
過去問(アウトプット)から始めたのです。

そして分からない所を調べて(インプット)して、
また過去問を解く(アウトプットする)

これを繰り返したところ、どんどん覚えられたのです。

試験結果はというと、なんと満点合計。

このアウトプット中心の勉強法を、
中学生や高校生の頃から気づけていたらな・・・
なんて思ったものです。

これで調子に乗った私は、
合格率7%前後の社会保険労務士試験にも挑戦。

こちらもアウトプット中心の勉強法で、
1回目の記念受験を経て、2回目で合格できました。

それからは、自分が学びたいことは、
できる限りアウトプットすることを心がけていまして、
その一環が、ブログを書くことでもあります。

ここまで書けばすでにお気づきかと思いますが、
勉強会を開催する目的の1つは、
講師役を務める人に、自分の知識をアウトプットしてもらい、
それをさらに定着してもらいたいというものもあるのです。

どんなテーマを勉強会でやったら良いのか?

では、どんな内容のことをやったら良いのだろう?
ずっとやっていたら、扱うテーマが無くなるのではないか?

と、考えませんか?
きっとこれらは誰もが考えることだと思います。

結論から言うと、
テーマは本当に何でも良い、
同じことも繰り返しでも良い。
やることは永遠に無くなることはない。

と、私は思っています。

参加してきた研修等の報告でも良いですし、
講師役の人が、広い意味で、みんなに知ってほしいことを、
みんなに教えれば良いのです。(趣味等を教えるのでも良いのです)

講師役を毎回持ち回りにすれば、
色々な人の色々な知識を勉強することもできます。

ちなみに私が所属する相談支援事業所では過去に、
・自己覚知について(私が講師役でこのブログにも書いています)
・他者理解について(私が講師役でこのブログにも書いています)
・相談支援とは(私が講師役でこのブログにも書いています)
・ヒヤリ・ハットについて(私が講師役でこのブログにも書いています)
・県が実施した虐待研修の報告
・主任相談支援専門員研修の報告
・相談支援専門員初任者研修の報告
・ストレスについて
etc

そして今後は、
「障がい福祉サービスについて」や、
今話題になっているヤクルトスワローズの、
「村上宗隆選手について」
なんてやってみたいと思っています。
(利用者さんとの会話で使えるかもしれないですからね)

障がい福祉サービス等に関する勉強会の
題材になる本は↓がオススメです。


勉強会を続けるために工夫していること

ここまで勉強会をやることの大切さを書いてきましたが、
最初に書いたように、過去に私の事業所でも何度も自然消滅しました。

今はそうならないために工夫していることがあります。
それらを紹介して、この記事を終えたいと思います。

・毎回、勉強会開始冒頭に、次回の日時を決めてしまう。

「時間ができたらやろう!」
そう思っていて、しっかりできたためしはありません。
(私だけかもしれませんが)

そうならないためには、開催日時を設定してしまうのが1番です。

毎週何曜日の○○時~ や、
毎月第1月曜日○○時~ 
とかを、しっかり決めてしまうのも良いでしょう。

・実施回数をカウントする

第1回勉強会、第10回勉強会 のように、
回数をカウントアップしていくことも効果的です。

回数が増えていくに連れて、
ここまで積み上げてきたことを
見える化できているので、
さらに継続へのモチベーションになるのです。

・1回の時間を短くする

勉強会1回の時間を短くしても良いでしょう。
私の事業所では、1回20分~30分です。

長い時間にすると、時間を作るのも大変ですし、
講師役の準備も大変で、エネルギーを使います。

何より、「あっという間に勉強会が終わってた」
ぐらいに感じる方が、続けられると思います。

最後に

繰り返しになりますが、
私たちのような福祉の仕事では、
その事業所の価値を決める多くの要素は、
良くも悪くも、スタッフ1人ひとりの能力です。

カリスマ社長として有名な、
株式会社武蔵野の小山昇さんは、

「勉強(研修)をやり過ぎて潰れたという会社を聞いたことがない」

と、常々仰っています。

しつこく、しつこく、しつこく、
繰り返し書きますが、
人手不足だからこそ、時間が無いからこそ、
そんな今だからこそ、勉強会をやる必要があるのだと思います。

勉強会、やらないときっと人手不足になりますよ!

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